ドジャースの大谷翔平投手(30)がDHで史上初、2年連続3回目の満票でMVPを受賞した偉業が思わぬ議論を呼んでいる。
米フロリダ州マイアミで2004年から放送を続ける米人気スポーツトーク番組「ザ・ダン・レバタード・ショー・ウィズ・ストゥガーズ」では25日(日本時間26日)のマンデー・フットボールがテーマの日に「大谷のスタッツがすごすぎるから、3度目のMVP受賞について話さないわけにはいかない」と大谷について冒頭から大々的に論議を交わした。
レバタード氏が「以前にも伝えたが、我々は本物のスポーツの熟達時代を生きているように感じる。今、視聴者が考えるベーブ・ルースの存在が70年後の世の中では大谷。人々が『あの、アメリカにやってきて野球が誰よりも飛躍的に上手だったあの人物』という話をする存在になる」と絶賛するとこう続けた。
「大谷翔平のMVP投票の統計は、スポーツのどこにも見られない熟達レベルを示している。それは(バスケットボール界のスター)ニコラ・ヨキッチにも(テニス界の)セリーナ・ウィリアムズにも見られないレベル」
するとジェレミー・ターチェ氏も賛同。「ベーブ・ルースはキャリアでMVPを1回しか受賞していない。大谷にとって3回目の受賞であるだけでなく、3回とも満場一致のMVP」
その上で「アメリカの4大プロスポーツのどの選手も、満場一致のMVPを2回以上受賞したことはない。彼は過去4年間で3回も満場一致受賞を達成。しかも4年のうち受賞できなかった1年はMVP投票で2位、サイ・ヤング賞投票で4位!」とたたえた。
番組内のバスケットボール派やアメリカンフットボール派のコメンテーターが反論を試みて、議論は過熱した。
最後、レバタード氏が「彼の統計を考えてみてほしい。この人間がアメリカでどれほど大きなスターであろうと、もっと大きなスターに値する。文化の壁があるため、私たちは自分たちの国の選手ではないからと、国として(大谷が)誰よりもずっと優れていること、他の者が許されなかった優位性を祝えなくしている」とまとめた。米国人だったらもっと評価している、つまりもっと大谷を評価しようということだ。このやりとりはSNS上などでも話題を呼んでいる。