今オフFA市場最大の目玉であるフアン・ソト外野手(26=ヤンキースからFA)の去就が注目される中、ア・リーグMVPを獲得したヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)の〝無関心〟さに失望の声が上がっている。
米メディア「NJ.com」は26日(日本時間27日)に「元ヤンキース選手たちがアーロン・ジャッジとフアン・ソトの関係を疑問視。〝君たちは本当に(仲の良い)少年同士なのか?〟」と題して、両者のクールな関係を報じた。
今オフのジャッジは「ワールドシリーズが終わった10月30日以降、ソトとは一度も話していない」として先週、報道陣に語っている。この発言を受けて、いずれもヤンキースで元三塁手だったトッド・フレイジャー氏と元捕手だったエリック・クラッツ氏は米ポッドキャスト「ファウル・テリトリー」に出演し、ジャッジがソトのFA残留に向け、十分な努力をしていないことに失望感を表明し、ソトとの交渉においてもっと中心的な役割を果たすべきだとして進言している。
フレイジャー氏は「ジャッジを交渉の場に連れていくべきだ。ソトをヤンキースに残すためにあらゆる手段を講じるべきだ。私なら毎日電話するだろう。『ねえ、もう一度話せる? 現況はどうなっている?』とね。少なくとも一度は試してみるだろう。『ヤンキースはまだ君を愛している』とメールを送るんだ」と持論を語ったという。
米メディア「NJアドバンス」のボブ・クラピッシュ記者が事情を知る人物を通じて伝えたところによると、ヤンキースは11月18日の会談で「勇気づけられた」という。しかし、オーナーのスタインブレナー氏はヤンキースの立場は「全く分からない」と明かしている。
クラッツ氏は「あまり深く考えたくないけど、彼らはたぶん1年間でうまくいかなかったんだと思う。もし誰かを自分の息子のように思うなら、私はその選手にチームに残ってほしいと、しつこく説得するよ」と熱く訴えている。
続けてクラッツ氏は「1年契約でやって来る選手の中には、1シーズンでそのつながりを常に築けるとは限らないのです。実際のところ、ソトの希望を知る者は誰もいない」とも話したという。
ヤンキースOBらの進言を受け、ジャッジはソト引き留めにひと肌脱ぐのか、このまま静観するのか…。