今季ワールドチャンピオンに輝いたドジャースが、ジャイアンツからFAとなっていたブレーク・スネル投手(31)と5年契約で合意したと、複数の米メディアが26日(日本時間27日)に報じた。
米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、契約は5年総額1億8200万ドル(約277億円)。左腕のスネルは通算76勝58敗、防御率3・19の成績を残し、2018年、23年にサイ・ヤング賞にも輝いている。スネルも自身のインスタグラムに「LA」と書き込み、背番号7のドジャースユニホームを着用したような加工した画像を投稿した。
これでドジャースは来季の先発ローテーションに大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)、タイラー・グラスノー投手(31)の3本柱にスネルを加えた超強力な4本柱が確定。そこに再契約が濃厚なクレイトン・カーショー投手(36)や佐々木朗希投手(23)の獲得報道もあり、盤石な先発陣を着々と築き上げている。
ところが、スネルの獲得報道を受け、SNSではファンから猛反発の声が上がっている。FA期間のかなり早い段階でこれほどの大型契約を結んだことで「サラリーキャップを導入するべき」「これは何百万人ものファンを野球から遠ざけ、野球への愛着をなくす非常に簡単な方法です。1つのチームが他のチームより上回っていると、誰にとっても面白くない」「ドジャースがモノポリーのお金で遊んでいるなんて、バカげている」「これはスポーツにとって正しいことではない」「MLBはもうダメだ」「金持ちはますます金持ちになる」と憤慨する投稿であふれている。
もっともドジャースファンにとっては、今季、歴史的な負傷による打撃を受け、チームは先発ローテーションの柱にもう1人の優秀な投手を切実に必要としていたと主張。「ドジャースは先発投手が必要だと言っていた。フリード、バーンズ、スネルのうちの1人とドジャースが契約するのは予想通りだったから、みんなが過剰反応するんだね、笑」「勝つための戦略として規則の範囲内でやっていること」と擁護する声もあるが…。