浜松オートのGⅠ「第66回スピード王決定戦」は27日、開幕した。
37期の新人・浅倉樹良(25=伊勢崎)は、9月のムーンライトチャンピオンカップ(伊勢崎)最終日に補充でGⅠの出走があったが、今回が正規あっせんでの参戦。その初戦(5R)は3着と車券に貢献した。
「メチャメチャうれしい。今節、メンバーがすごいし、試走後のピットで周りを見て『エグい』と思ったくらい。その中で3着に入れた」と表情も緩む。「一番大きかったのはスタートで残せたこと。久しぶりに気持ち良く切れた」と後続に抜かれることなく、枠なり発進を決められた。
道中も踏ん張った5周回では4番手に下がったが、最終周の2コーナーで柴田健治の内を突き3番手を奪った。「頼む、開いてくれと思って入った。2級車には中途半端な大きさのコースだったけど、いつもみたいに大外に行くと跳ねる。あそこが良かった」。非力な2級車で1級車を差すテクと臨機応変な対応、スピードと非凡なセンスを見せた。
「エンジンはレース前にかけた時はいい感じだったけど、レースでは軽くなった。コツコツ跳ねたのは、その影響かも。練習で乗って調整する。でもベースはいい。1着を取れるように頑張る」。GⅠ初勝利なるか注目だ。