新日本プロレスの「ワールドタッグリーグ」Aブロック公式戦(27日、仙台)で、「バレットクラブ・ウォー・ドッグス(WD)」のゲイブ・キッド(27)、SANADA(36)組がジェフ・コブ(42)、カラム・ニューマン(22)組を撃破し2勝目を挙げた。
SANADAは4日大阪大会で「Just 5 Guys」を脱退しWDに電撃加入。ゲイブとのコンビでタッグリーグに殴りこんだが、ここまで1勝2敗となかなか波に乗れない。26日福島大会のバックステージではゲイブがSANADAを呼びつけ「これはお遊びじゃないんだぞ!」「負けなんて許さないからな!」と叱責するなど内紛危機が勃発している。
この日はここまで開幕3戦全勝でAブロックの首位を走るコブ組と激突。ゲイブとSANADAはバラバラで入場するも、試合開始のゴングを待たずして敵チームに奇襲を仕掛け、激しい場外乱闘を繰り広げた。
さらに試合終盤には好連係も。孤立させたニューマンにゲイブがドリル・ア・ホール・パイルドライバーを見舞うと、SANADAはすかさずシャイニングウィザードを発射。最後はゲイブがトドメのドリル・ア・ホール・パイルドライバーで3カウントを奪った。
全勝のコブ組を止めて大きな1勝を収めた格好だが、試合後のSANADAはゲイブをリングに残して先に退場。バックステージでは相変わらず無言を貫くと、ゲイブも「アイツが何も言わないつもりなら、こっちだって何も言わねえ」と語るにとどまり、両者の溝はまだ埋まっていない様子だ。