昨季CL王者が大ピンチだ。
欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第5戦(27日=日本時間28日)で昨季王者レアル・マドリード(スペイン)はリバプール(イングランド)に0―2で敗戦。決勝トーナメント進出プレーオフ出場圏内ぎりぎりとなる24位に後退した。
序盤からリバプールに押し込まれる場面が多く、劣勢の展開。後半7分にはアルゼンチン代表MFアレクシス・マカリテルに先制弾を許すと、14分にはPKを獲得するもフランス代表FWキリアン・エムバぺが失敗。同点とする絶好機を逃した。チームは反撃をもくろむも32分にCKからFWコディー・ガクポに追加点を決められた。
敗れたRマドリードは早くもCL3敗目。今季CLは大会形式が大きく変更となり1次リーグ8位までのチームが決勝トーナメントに進出し、9~24位までは決勝トーナメント進出をかけてプレーオフを戦うが、Rマドリードは今回の敗戦で24位に後退した。昨季CL王者は連覇どころか、予選敗退の危機に立たされてしまった。
カルロ・アンチェロッティ監督は「妥当な結果だった。我々にとっては厳しい試合だった」とし「トップ8入りは難しいだろうから、大きく変わることはない」と敗戦を冷静に受け止めた。ブラジル代表FWビニシウスをはじめ多くの負傷者が出ており、直近の公式戦5試合で3敗目。連覇に向けて苦しい状況が続きそうだ。
昨季王者の名門クラブに勝利したリバプールは今大会唯一の負けなしで5連勝。1次リーグ首位の座をキープした。所属する日本代表MF遠藤航(31)はベンチで出番なしだったが、チームは欧州制覇に向けて視界良好のようだ。