ドジャースがサイ・ヤング賞を2度獲得したブレーク・スネル投手(31)を獲得したことで、パドレスのダルビッシュ有投手(38)に重圧がのしかかるとみられている。
ジャイアンツからFAとなっていた先発左腕は5年総額1億8200万ドル(約274億8000万円)でドジャースと契約合意。来季は投手復帰する大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)、グラスノーとともにメジャー屈指の先発4本柱を形成する。
米メディア「FANSIDED」は27日(日本時間28日)に「スネルの空振りでダルビッシュ有とAJ・プレラーにさらなるプレッシャーがかかる」と見出しをつけ、追い詰められたパドレスの現況を報じた。
パドレスにとってドジャースはナ・リーグ西地区で最大のライバル。今季も地区シリーズ突破まであと一歩のところでドジャースに敗れて逃した。
そんな中、ライバルチームのスネル獲得や大谷の投手復帰などもあり、同メディアは来季のパドレスはさらに厳しい状況に陥る可能性を示唆。そこで「ワールドシリーズの壁を乗り越えたいなら、LA(ドジャース)にリベンジするためにもGMと特に1人の選手の力が必要なる」と言及した上で、ダルビッシュとAJ・プレラーGMの名前を挙げた。
その理由として、ロッテからポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を目指す佐々木朗希投手(23)争奪戦に勝利する必要性を説く。
ドジャースが佐々木獲得の最有力候補とみられる中、同メディアは「ドジャースに割って入ってくるとすれば、それはパドレスだ。パドレスには切り札がある。右投手のダルビッシュで、ササキの親友であり師匠でもある。ナ・リーグの運命はこの争いにかかっていると言っても過言ではない」と力説する。
さらに「スネルの潜在能力は高いが、最も信頼できるエースではない。今オフシーズンの最も切望されるFAの1人は日本のエース・ササキだ。ササキは先発陣に活力を与える最高のチャンス。ダルビッシュとGMのAJ・プレラーが獲得に向け期待に応えれば、サンディエゴが来シーズンのドジャースを恐れる理由はない。しかし、期待外れに終われば門戸が閉ざされる音が聞こえてくるだろう」と指摘した。ダルビッシュが佐々木獲得の切り札となるか。