浜松オートのGⅠ「第66回スピード王決定戦」は28日、予選2日目が行われた。
初日好発進を決めた松尾啓史(46=山陽)は2日目4Rでも好走を披露した。スタート6番手から着実に追い上げ、ハイペースで逃げる金田悠伽を最終周の3コーナーで抜き連勝を決めた。
初日は勝っても「納得いく動きじゃない。手前が弱いし試走タイムも出ない」と不満げでクランク交換に着手した。2日目は7メートルを超える強い風が吹いたが、試走は3・30秒と前日の3・32秒からタイムを上げた。レースも「進むしいい。タイヤのグリップに連動して走路をかいてくれる感じがあった」と手応えがあった。
9月23日の山陽プレミアムカップ最終日以降、1着がなかったが今節は連勝。「2か月勝てなかったのにGⅠで続けてアタマを取れるなんて…。メチャメチャうれしい」と笑顔。ここから、さらに機力アップをもくろむ。「セッティングを煮詰めたい。もうワンランク上のエンジンができれば試走タイムも人より出るだろうし、上がりタイムも良くなると思う。好きな浜松で仕上げたい。ここの冷えた走路は好きなので」。好相性を示すように、この大会は2018年の第59回で優勝と結果を出している。3日目(29日)の準々決勝戦も追い巧者が本領発揮する。