新日本プロレス28日茨城大会の「ワールドタッグリーグ」Bブロック公式戦で、「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVIL、成田蓮(26)組が「TMDK」のマイキー・ニコルス(39)、シェイン・ヘイスト(39)組から3勝目をあげた。
徹頭徹尾悪かった。先入場のTMDKを背後から急襲したH.O.Tは、セコンドのディック東郷を当然のように試合に介入させて数的優位を築いていく。
さらに急所攻撃でシェインを蚊帳の外に追いやると、マイキーを孤立させて勝負に出る。粘るマイキーにラリアートの反撃を許したものの、場外からイスを持った東郷が注意を引く間に成田が改造プッシュアップバーで一撃。そのままダブルクロスで沈め3カウントを奪ってみせた。
蛮行はそれだけで終わらなかった。この日のメインでは棚橋弘至&邪道がタイチ&TAKAみちのくから初勝利。歓喜のエアギターから代名詞の「愛してま~す!」のマイクパフォーマンスをしようとしたところで、何とH.O.Tが乱入したのだ。
棚橋に暴行を加えてマイクを阻止したEVILは「引退に足突っ込んだ分際で何偉そうにマイクしてんだコノヤロー」とイチャモンをつける。「オイ棚橋よ、お前目障りなんだよ。とことん潰してやるからな、よく覚えとけ」と、来年1月4日東京ドーム大会でシングルマッチを控える棚橋に宣戦布告した。まさかのバッドエンドに会場からは大ブーイング。こんなあんまりな結末、水戸市民が一体何をしたと言うのだ…。