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【阪神】FA大山悠輔が残留決断 退団の可能性は「もちろんありました。本当に悩みましたし…」

東スポWEB 2024年11月29日 18時39分

国内フリーエージェント(FA)権行使を宣言していた阪神・大山悠輔内野手(29)が、29日に兵庫・西宮市内で会見し、「来年からもタイガースでプレーすることを決めました」と残留することを発表。総額17億円プラス出来高払いで5年契約を結んだ。

13日に〝他球団の評価を聞きたい〟と、FA権行使を表明。決断したのは29日だったといい、「(他球団に傾いている時期は)もちろんありました。本当に悩みましたし、自分にとって何がベストなのかというのをずっと考えていました」と明かした。

残留の〝決め手〟は1つではなかった。「監督、コーチ、スタッフ、裏方の皆さんとチームメートともう一度日本一を達成したいという気持ちが強かったです」。さらに、熟考を続ける中、23日の「ファン感謝デー 2024」では、残留を臨む虎党から大声援の〝大山コール〟が送られた。

「スタンドに僕の赤いタオルを広げてもらってうれしかったですし、赤いタオルをもっともっと増やしたいという気持ちがありました。ハイタッチの時にもすごくいろんな言葉をかけていただいて、名前を呼ばれたときの歓声もすごくうれしかったです」

また、昨季の日本シリーズでの大声援も1つのきっかけになったといい「日本シリーズの時の歓声ではない、地鳴りのようなあんな感動が忘れられないというのもあるので、それをもっともっと感じたいと思いました」
と語った。

一方で、巨人からは複数年の大型契約が提示されていたとみられ、阿部監督も交渉に直接出馬の意向を示し、坂本からもラブコールが送られるなど〝大歓迎ムード〟となっていた。「あれだけ活躍されている方が、自分をこうやって思ってくれたのは、素直にうれしかったです。最大の誠意で交渉していただきましたし、勉強させてもらったので、本当に感謝しかないです」。

それでも、阪神・藤川監督は「彼の気持ちを尊重することになる。どの道をとっても短い野球人生の中でのこと」と見守る姿勢を崩さず。この日、電話で残留を報告したことを明かし「『よかった、うれしい』と声をかけていたいて。まだ監督と選手としてプレーしたことはないので、わからない部分は多いですが、監督と一緒に勝ちに向かって頑張りたいです」と言葉に力を込めた。

プロ8年目となる今季は二軍調整も経験し、打率2割5分9厘、68打点、14本塁打。今季と変わらずタテジマのユニホームに袖を通し、日本一返り咲きを目指す来季に向けて「自分で決断したことなので、覚悟を持ってやりたいですし、優勝に向けてやらないといけないと思っています」と意気込んだ。(金額は推定)

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