米音楽誌ビルボードは、SNSに投稿した動画にテイラー・スウィフトの無許可のヌード蝋人形の映像が含まれていたことについて、28日にテイラーに正式謝罪した。英米各メディアが同日に報じた。
ビルボードはこの数か月にわたり「21世紀のトップポップスター」のリストを発表してきた。同誌は27日にテイラーを第2位にランクしたことを発表し、併せて彼女の輝かしいキャリアを振り返る動画をインスタグラムに投稿した。
ところがこの動画には、10年以上前からテイラーと確執のあるラッパー、イェの2016年の曲「フェイマス」のPVから、裸のテイラーの蝋人形を描写した部分が使われていたため大騒動に。
同ビデオには、テイラー以外にもリアーナ、クリス・ブラウン、キム・カーダシアン、ドナルド・トランプなど、裸の有名人の蝋人形がいくつも登場している。
これにはすぐさま世界中のテイラーのファンが大激怒。SNS上ではビルボードには批判の波が押し寄せた。ビルボードは、ビデオの中でナレーターがテイラーとイェ、そして当時の彼の妻キム・カーダシアンとの確執を説明する部分でこのクリップを流している。
ビルボードは「テイラー・スウィフトの功績を讃えるビデオに、彼女を誤って描写するクリップを含めてしまったことを、テイラー・スウィフトとすべての読者、視聴者に深くお詫び申し上げます。ビデオから該当クリップを削除し、この誤りで引き起こした損害を心から後悔しています」とX(旧ツイッター)で謝罪声明を発表した。ビデオを削除した。
それでもSNS上でのファンの怒りは収まらず「あのシーンを入れる必要はあったのか? ひどくて、無礼で、プロ意識に欠ける」「テイラーと彼女のチームは、ビルボード側の対応があまりにも非専門的で問題があったため、厳しい措置を取るべきだ」「これは間違いではない。悪意があり恥をかかせるために作られたものだ。ビルボードはテイラーの功績を讃えるビデオで、故意にリベンジポルノ画像を使い、彼女を侮辱した。これを承認した者は誰であれ、責任を負わなければならない」などの声が続出した。
大規模な「Eras」ツアーのファイナルを12月6日~8日のバンクーバー公演で控えているテイラーにとっては何とも迷惑な騒動となった。