日本バスケットボール協会が29日、異例の声明を公式サイトなどで公表したが、ファンから疑問の声が相次いでいる。
米プロバスケットボールNBAのレイカーズでプレーする八村塁(26)は、13日(日本時間14日)のグリズリーズ戦後の会見時に「代表にふさわしい、男子のことを分かっている、プロとしてコーチをやっていた人になってほしかった。今回そういうふうになってしまったのは残念」と発言するなど、男子代表を指揮するトム・ホーバス監督の手腕を疑問視。一連の発言が大きな波紋を呼んだ。
日本協会の渡辺信治事務総長は20日に「関係修復の時間的猶予はある。コミュニケーションを取っていきたい」と語っていたものの、具体的な説明は一切なし。29日には三屋裕子会長の署名のもと「この度は、男子日本代表チームをめぐる一連の動きについて大変なご心配をおかけしております。今回の一連の出来事を受け、当協会といたしましては、今一度、組織内外におけるコミュニケーション、情報発信、連携の在り方について見直しと改善を進めてまいります」との見解を述べた。
さらには「ホーバスHCには、HCを選定する過程でパリオリンピックまでの経緯も考慮したうえで、掲げる強化方針にコミットでき、その方針に最も適していると判断し、ロサンゼルスオリンピック出場に向け契約をオファーし、受諾いただきました。当協会としましては引き続きホーバスHCと日本代表チームを全力でサポートして参ります」と続投を支持し「HC、選手、チームがバスケットボールに集中できる環境を提供し、出場権を獲得したアジアカップを戦い、FIVBワールドカップ予選を突破しオリンピックへの道を切り開けるよう、環境を整えていくことが責務だと改めて強く感じております」とつづった。
これらのコメントはファンの間で瞬く間に拡散。しかし「全然説明が足らないと思うのですが追加の報告はありますか?」「八村選手へのサポート等についても言及していただきたかったです。日本の今後のバスケットボールには、必ず八村選手の存在が必要だと思いますので最大限サポートしていただきたいです」「中身スカスカやな。なんかショックです」と厳しい意見が目立っている。