俳優の香川照之(58)がWOWOWドラマ「災(さい)」(全6話)で主演し、来年春放送されることが29日、同局から発表された。
同作はサイコ・サスペンスをうたい、香川が6役を演じること以外、その役柄やドラマのストーリー、他キャストなど詳細は伏せられた。
香川は2022年8月に女性問題を報じられ、出演番組などを降板。歌舞伎俳優の市川中車として活動を続けていた。連続ドラマへの出演は一連の問題後初で、テレビ朝日系「六本木クラス」(22年7月期)以来、約3年ぶり。逆にいえば、一連の問題から約3年たっても地上波連ドラに出演していないことにもなる。
なぜ、WOWOW連ドラに出演することになったのか。香川がこの日の発表にあたってコメントを寄せたように、自身が主演した映画「宮松と山下」(22年)の縁があった。「宮松と山下」で監督、脚本を務めた2人のクリエイターが「災」でも監督、脚本を手掛ける。映画関係者の話。
「『宮松と山下』の撮影は21年にありました。香川さんと2人のクリエイターは撮影現場でアツい議論を重ね、時間をかけて丁寧に作り上げていった。香川さんはその姿勢に感銘を受けたんです。その縁があり、『災』のオファーを快諾したようです」
「災」は撮影の真っただ中だ。
「今秋から東京、神奈川などで本格的に撮影されています。香川さんも久しぶりの連ドラに気合が入っているようです」(制作会社関係者)
問題を報じられたタレントは地上波番組から敬遠されるため、BS・CS番組やユーチューブ番組に活路を見いだしている。
女性問題を報じられた香川が連ドラに〝復帰〟することをめぐり、SNS上では同じく女性問題を報じられたダウンタウンの松本人志の復帰と比較する投稿が少なくない。香川で約3年であれば、松本はどれくらいかかるか…。