FA市場最大の目玉とされるフアン・ソト外野手(26=ヤンキースからFA)に対し、「レッドソックスが12年総額6億ドル(約900億円)規模のオファーを提示した」などの報道が駆け巡り、騒動となった。
全米各地での「サンクス・ギビング・デー(感謝祭)」の28日(日本時間29日)、レッドソックスがソトに正式なオファーを出したという〝噂〟が拡大。米メディア「MLBインサイダー」のマイク・ロドリゲス記者は「年俸5000万ドル以上の12年契約を提示した」と主張すれば、さらにドミニカ共和国メディア「Z101」のヘクター・ゴメス記者は「13年総額6億2500万ドル(約936億円)のオファーだと聞いている」と言及するなど、レッドソックスのさまざまなソト獲得情報が錯綜する事態を招いた。
ところが、米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者はこれらの報道をきっぱり否定。自身の「X」(旧ツイッター)で「記事を捏造しない記者には感謝している」とし、「フアン・ソトがいかなる契約にも同意しなかったことにも感謝している。つまりツイッターから離れて家族と休日を過ごせるということだ。ハッピー・サンクスギビング」と涼しい顔で投稿した。
米メディア「クリンチポイント」は「パッサン氏はMLBでも最も尊敬されている記者の1人であり、ソトが次のチームを選ぶことをアメリカで最も祝われる祝日の1つである感謝祭に決めなかったという事実を指摘したということだ」と解説。
その上で「MLB最大のドミノ倒しはまだ終わっていない。フアン・ソトはいまだFAだ。オールスター外野手の争奪戦はいまだ白熱しているが、ソトはまだ来シーズンをどこでプレーするか決めていない」と言及。ソト狂騒曲は終わらない。