米スポーツサイトのアスレチックは28日(日本時間29日)、レッドソックスがヤンキースからFAになっているフアン・ソト外野手(26)に巨額のオファーを出したとの噂を受け、「2003年の感謝祭と同じ期待はするな。だがそうなれば素晴らしいサプライズになる」という見出しの特集記事を掲載した。
03年11月の感謝祭。レッドソックスは当時のエプスタインGM、ホイヤーGM補佐(現カブス編成本部長)が、当時ダイヤモンドバックスのカート・シリング投手にトレード拒否権を放棄するよう説得するため、パンプキンパイを手土産にアリゾナに向かった。交渉はディナーの間にとんとん拍子に進み、翌日に1対4のトレードが成立。周囲をあっと驚かせた。翌04年、シリングは21勝6敗と活躍。86年ぶりの世界一に貢献した。
同サイトは「レッドソックスには、あの当時の勢いの良さと大胆さが欠けている。(中略)ファンは、ベッツ(をドジャースにトレードした20年)以降、(王座奪還に)どれだけの時間がかかるのか疑問に思う権利がある」と厳しく指摘した一方、編成本部長として2年目のシーズンを迎えるブレスロー氏に対し、「イエール大学卒の頭脳と、(13年の)WSでプレーした元大リーグ投手ならではの視点を持つ。また、ブレスローは(同大卒の)エプスタインと固い絆で結ばれており、エプスタインは球団相談役という立場で復帰していることも助けになる」と期待を寄せ、「レッドソックスは、今こそ皆を驚かせる時なのだ」とまとめた。
レッドソックスにはペドロ・マルティネス氏、マニー・ラミレス氏、デビッド・オルティス氏というソトの母国ドミニカ共和国出身の大物OBが名を連ねている。彼らを見てレッドソックスファンとして育ったというソト。ニューヨークに本拠地を置くヤンキースとメッツの一騎打ちと米メディアが報じる中、ボストンの大逆転はあるのか。