政治ジャーナリストの田崎史郎氏が３０日、読売テレビ「ウェークアップ」に出演。２９日に行なわれた石破茂首相の所信表明演説についてコメントした。
石破首相は、所信表明演説に石橋湛山内閣の施政方針演説の言葉を引用。「民主主義のあるべき姿とは多様な国民の声を反映した各党派が真摯に政策を協議し、よりよい成案を得ること」と述べ、野党との丁寧な議論で合意形成を図る姿勢を示した。
田崎氏は「石橋湛山内閣は戦後で３番目に短い６５日間しか続かなかった。その言葉を引用したんで石破さんも短命なんじゃないかと言われている中では随分、勝負したなという感じは持つ」と感想を述べた。
一方で内容については「言わんとされることは合意形成しましょうということ。今の少数与党政権というのは日本の政治が生まれ変わる転機になるんじゃないかと思います」と指摘。
「与党は力で押し切ることはできない。野党も反対や批判ばかりしていると１歩も進まない国会になったんで生まれ変わるチャンスだと思います」と述べた。