ヤンキースからFAとなり移籍市場最大の目玉となっているフアン・ソト外野手(26)にドジャース元GMのネッド・コレッティ氏が「ソトに大谷ほどの市場価値はない」と言い切った。ソトをめぐってはメッツ、ヤンキース、レッドソックス、ドジャースなどが熾烈な争奪戦を展開し、一部では6億ドル~7億ドルの攻防とも報じられている。昨オフにドジャースと10年7億ドル(当時約1015億円)で契約した大谷翔平を超える可能性も出てくるなど〝ソトバブル〟が続いている。
そんな状況にコネッティ氏が異を唱えた。米メディア「ノーカルスポーツネットワーク」に出演し「ドジャースが大谷と記録的な契約をしたのは強大なアジアマーケットに参入するつもりだったからだ。私がいたころもそうだった。そして大谷の価値で多額の投資が回収できると十分理解していたからだ」としたうえで「ソトがアメリカ国外で大谷と同じような市場価値を持っているか。私はないと思う。人々は大谷のプレーを見るためにお金を払う。ソトのプレーを見るために払いますか。間違いない。集客力だ。ドジャースは大谷と同じオファーはしないだろう」と主張した。
2005年から15年までGMを務め、ドジャースが早くから野茂英雄氏や朴賛浩らを獲得することでアジア市場を発掘してきた経緯も熟知している。それだけに「ソトはそのうちDHをやることになる。ドジャースは短期的な契約をしようと考えているだろう」と見解を示した。野球の才能だけでなく、大谷の人間力は国境を越えた。その価値を見抜き、大きな利益をもたらすことに成功したドジャースが、ソトにも同じアプローチをかけるかどうか…。