日本バスケットボール協会(JBA)の三屋裕子会長(66)が30日、日本代表の現在のトム・ホーバス監督の様子を明かした。
米プロバスケットボールNBAのレイカーズでプレーする八村塁は、13日にホーバス監督の続投や手腕に苦言を呈し、23日にも同趣旨の発言をした。騒動が拡大する中、JBAは29日に現体制で2028年のロサンゼルス五輪出場に向かうことを改めて示した。
この日、八村発言から初めて取材に応じた三屋会長は「彼(ホーバス)も相当つらい思いをしているみたい。ホーバスのカウンターパート(担当者)を新しく置いて密に連絡を取っていて、彼が今何に悩んでいて、何に対してストレスがあるのかを聞いている。私じゃなくても(渡辺信治)事務総長だったり(協会側と)会話は毎日している。米国にいらっしゃるホーバスの奥さまとも連絡を取って、彼が少しでもストレスを軽減できるようなことはしている」と説明した。
NBAでも6季プレーした日本代表の渡辺雄太(千葉)が28日に報道陣に対応し、ホーバス監督への支持を明かした。その中で「トムとも今回の件でいろいろ連絡は取っているけど、トムは今かなりやっぱり正直しんどいと言っていた」と語っていた。
渡辺の行動を受けて、三屋会長は「我々も彼の会見を受けて、(渡辺が)このような気持ちだったと知ることができた。彼もNBAでやっていたから八村選手の気持ちもわかる。そういった我々が(八村に)言えないようなバランスの中で発言してくれて、非常に彼の思いが伝わってきた。彼(渡辺)が言っていたように、コミュニケーション不足があったことを再度受け止めて、齟齬(そご)がないようにしたい」と反省を口にした。