カーナビに従って未完成の橋を走行したところ、転落して3人死亡する事故がインドで起きた。ウッタル・プラデーシュ州公共事業局が調査し、複数の原因が発覚した。インド紙インディアン・エクスプレスが先日、報じた。
インドで起きた悲劇的な事故は、カーナビに頼りすぎないことの重要性を浮き彫りにした。衛星ナビゲーションシステムは道順を探すのに非常に便利だが、マップが現在の道路レイアウトを反映するように適切に更新されていない場合、死に至ることがある。
11月23日、3人の男性は車でいとこの結婚式に向かう途中だった。1人には妻と3人の子供、別の1人には妻と2人の子供、もう1人には妻と生後1か月の息子がいる。カーナビに従いラムガンガ川に架かる橋を走行していたが、橋が途切れ、15メートルの高さから転落し、亡くなった。
州当局の調査員が現場に到着した時、男性たちはカーナビのマップが古く、未完成で閉鎖されていた橋の状態が反映されていなかったことが判明したという。
約1年前、洪水が起こり、ラムガンガ川の流れが変わった。現在は橋を延長する工事が行われているところだった。それなのに通行人に警告するためのバリケードや看板が設置されていなかった。さらに通行を遮断するために作られた壁が何者かによって破壊されていた。事故当時は濃霧で視界が悪かったことも原因の一つと考えられている。
橋の建設に携わる業者の4人が過失致死の罪で起訴された。
遺族の1人は「なぜ橋は未完成のまま放置され、安全対策も講じられていなかったのか?」と訴えている。