WWEのPLE「サバイバーシリーズ:ウォーゲームス」(30日=日本時間1日、カナダ・バンクーバー)で、〝ウェイワード・サムライ〟中邑真輔(44)がLAナイトを撃破して3度目のUS王座戴冠を果たした。
11月15日のスマックダウンで約7か月ぶりに戦線復帰。不気味メークと映画「スターウォーズ」シリーズの暗黒卿シスをほうふつとさせるコスチュームで、US王者ナイトを襲撃した。前夜29日のスマックダウンでは強豪アンドラデに快勝。凶悪さを増して王座戦に臨んだ。
テーマ曲「ザ・ライジング・サン」の和風リミックスで、兜(かぶと)をかぶって入場。その姿は、戦国武者というよりはダース・ベイダーだ。序盤からラフファイトを仕掛け、場外戦でナイトと激しい殴り合いを展開する。
ナイトのパワーあふれる攻撃をしのぐと、強烈なバックエルボーからカカト落とし、低空ドロップキックの猛攻。さらにコーナー上に載せたナイトのボディーにヒザ蹴りをぶち込んだ。ナイトのDDT、アルゼンチン式背骨折りの体勢から叩きつけられるも、3カウントは許さない。コーナー上の攻防を制して、雪崩式バックドロップでナイトの体を1回転させて叩きつけた。
ところが、トドメのキンシャサをかわされ、ナイトのダイビングエルボードロップを浴びてしまう。一気に劣勢となったが、この日はウォーゲームス仕様でリングが2つ設置されていた。中邑は巧みにナイトを誘導して、リングとリングの間に敷かれた鉄板めがけてリバースDDTだ。ナイトの後頭部を鉄板に打ちつけてみせた。
この一撃が勝負を決めた。最後は背後から必殺のキンシャサを発射。ナイトの首に叩き込んで、3カウントを奪った。2018年7月、19年1月に続き、これで3度目のUS王座獲得。5年10か月ぶりの王座奪回となった中邑がベルトを掲げると、バンクーバーの観衆から大歓声が上がった。
英語実況では「ここ数週間の中邑の戦略がナイトを支配した」と、襲撃から始まるここまでの戦いぶりを絶賛された。新たな姿でベルトを奪った中邑が、今度はどんな王者像を見せるのか。
「WWEサバイバーシリーズ2024」は「ABEMA PPV」で生中継された。