偉大な先輩に肩を並べる足掛かりだ。国内男子ゴルフツアー今季最終戦「日本シリーズJTカップ」最終日(1日、東京よみうりCC=パー70)、通算9アンダーの3位に食い込んだ金谷拓実(26=Yogibo)が、逆転で自身初の賞金王に輝いた。
優勝したショーン・ノリス(南アフリカ)には3打及ばなかったが、賞金ランキング2位から、獲得賞金1億1955万1222円として、ほしかったタイトルをついに手にした。「本当にうれしい。最後の最後まで、とにかく一打一打に集中していた。最後は気持ちだと思ってプレーしていた」と喜びを語った。
これで世界へ打って出る態勢も充実してきた。来季の欧州ツアー(DPワールドツアー)は、ほぼフル参戦が可能。同ツアー参戦で、米ツアー有資格者を除くポイントランキング上位10人に入れば、2026年の米ツアー出場資格を得られる。また、休む間もなく渡米して、3日から米ツアーの2次予選会に参戦する。
金谷は「次の試合も頑張りたい」と戦闘モードを継続。世界最高峰の米ツアーでは、東北福祉大の先輩で憧れの松山英樹(32=LEXUS)がプレーしている。すぐに追いつくのは無理だとしても、まずは少しでも早く同じ舞台に立ちたいところだ。