陸上女子1万メートルで日本歴代3位(30分45秒21)のタイムを持つ不破聖衣来(拓大4年)は、大一番へ向けて順調に練習を積んでいるようだ。
拓大として最後の駅伝となる富士山女子駅伝(30日、静岡)に向けた壮行会が2日に東京・文京キャンパスで行われ、エントリーメンバー12選手が出席。シード権内の7位に入った全日本大学駅伝で5区(9・2キロ)を走った後も「特にケガなく練習できている」と明かし「練習後の動きづくりとかをしっかりやるようにしている。今までは結構鍛えることを意識してやっていたが、今は鍛えるというよりは、その練習後のほぐす目的でやるようにはしている」と現状に言及した。
7日に大阪で行われるエディオン・ディスタンスチャレンジには1万メートルで出場予定。「一番の目標は日本選手権の出場記録の32分半を切ることだが、あまりタイムばかりを気にしすぎずに、しっかり自分のレースをして、富士山に向けてなんかいいきっかけになればいいかな」と展望を語った上で「レースも何回か積んだので、レース感覚をつかめてきた」と手応えを口にした。
1年時に1万メートルで日本歴代2位(当時)の記録を樹立。陸上ファンからの熱視線には「自分の活躍以上に注目されることもあって、戸惑いや動揺もあった」というが、ケガと戦いながら歩を進めてきた。集大成の駅伝は「みんなで最後は笑って終わりたい」と走りを通じて仲間への感謝を伝える。