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悪いのはこの3選手だ!米メディアがソト争奪戦脱落ヤンキースの”戦犯”を名指し

東スポWEB 2024年12月2日 17時14分

FA市場最大の目玉となっているフアン・ソト外野手(26=ヤンキースからFA)をめぐる争奪戦はいよいよ最終局面に突入した。

6億ドル(約898億7400万円)以上のオファーを提示したとされるメッツとレッドソックスの一騎打ちムードが強くなり、米メディアに「ソト獲得の獲得のために5億5000万ドル(約823億8400万円)は出せない」と報じられたヤンキースは敗色濃厚。得意なはずのマネーゲームで遅れをとってしまった東の名門に対し、米メディア「ファンサイテッド」は「ファン・ソトがヤンキースを去れば最も非難される3ヤンキース」と題した3人の〝戦犯〟を名指しした。

真っ先にやり玉に挙げられたのはジャンカルロ・スタントン外野手(35)だ。スタントンは2014年オフにマーリンズと当時北米プロスポーツ史上最高額となる13年総額3億2500万ドル(約483億円)の契約を結び、17年オフにトレードでヤンキースに移籍。ヤンキースはマーリンズとの巨額契約の残金を28年まで年間少なくとも6600万ドル(約99億円)を支払わなければならないという。

「ヤンキースはプレーオフでのスタントンの活躍には満足しているが、彼の契約は年を追うごとに悪化する一方だ。これは長い怪我歴を持つ35歳の彼にとって、チームにとって、有利な契約ではない」と断言。ここ3年はいずれも20本塁打以上を放ちながら打率は2割4分を切っており、衰えも指摘されている。「スタントンの肥大化した契約はキャッシュマン(ヤンキースGM)が今年のFAで財政的抑制を行使しなければならない大きな理由だ」と〝A級戦犯〟に指名した。

次に名前が挙がったのはジェイソン・ドミンゲス外野手(21)だ。昨年9月のメジャーデビュー戦でサイ・ヤング賞右腕・バーランダーから初打席初本塁打を放ちながら右ヒジ負傷のためすぐに戦線離脱。トミー・ジョン手術を受けたため、同シーズンは8試合の出場に止まりながら4本塁打をマークし一躍、脚光を浴びた。手術の影響もあり今季は18試合の出場で打率1割7分9厘、2本塁打に終わったが、次代を担う超新星として期待されている。そんな逸材がなぜ〝戦犯〟なのか。

「ドミンゲスはスタントンとはまったく異なる理由でこのリストに入れた」という同メディアは「ヤンキースにとってソトに何が起ころうとも、来年ドミンゲスをレギュラーの座を見つけるのが賢明だろう。ビッグネームのFAが去ればブーン監督はニューヨークのトッププロスペクトに関する意思決定プロセスを簡素化できる」。ドミンゲスという好素材の後釜が控えているという安心感が、ニューヨーカーの財布のヒモを硬くしたという。

そして3人目はベネズエラ出身の若手、オズワルド・ペラザ内野手(24)だ。身体能力が抜群で走攻守そろった二遊間の正選手候補として期待されているが伸び悩み、今季の出場は4試合止まり。「クレイバー・トーレスがFAで退団する可能性が高いため、二塁のポジションが空いている。もしペラザが有望株としてのポテンシャルを発揮していれば、その空席に簡単に入ることができたはずだ。キャッシュマンは内野を改善したいのであれば新しい先発二塁手を見つけなければならない。そのようなプレーヤーは市場では安くない。年俸1000万ドル(約15億円)未満で質の高いスターターと契約できるとは考えにくい」と二塁手探しにも大金が必要で、ソト資金を圧迫させたという。

「ソトが戻って来ない場合、誰のせいにすればいいのか知りたいヤンキースファンは3選手に注目すべきた」と同メディア。ドミンゲスには何の罪もないが…とにかく、ソトのヤンキース残留は風前のともしびのようだ。

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