広島・坂倉将吾捕手(26)が2日、市内の球団事務所で、契約を更改した。8年目の今季はシーズン前半は、深刻な打撃不振に陥り、打率1割台と低迷も、後半戦以降は挽回。最終的に打率2割7分9厘、チームトップの12本塁打とチームの中軸を担うまでに復調し「しっかり評価してもらえたと思う」と2500万円増の1億5000万円で更改した。
会見で本人が改めて意欲を示したのは、本業である捕手としての出場試合数増だ。今季は一塁手との併用で、121試合出場も、先発マスクを被る機会は、64試合と昨年よりも約40試合近く減らしたことを受けてのもの。来季にむけ「143」とあくまで全試合捕手としての出場を目指すことを抱負のひとつに挙げた。
シーズン終了後には、侍ジャパン・日本代表にも選出され「プレミア12」では、7試合で先発捕手として出場、打率4割4分4厘で大会ベストナインにも選ばれるなど、個人としては、右肩上がりで1年を終えた。
直後の11月28日には「本当に支障が出るぐらいだったら、もう抹消してもらおうと思っていたので。そこまで深刻なものでは。しっかり調整して、いい開幕を迎えられたら」と、右ヒジのクリーニング手術を敢行。あくまで来季、さらに良好なパフォーマンスを出していくための〝前向きな〟措置で、9年目の来季開幕には支障はない模様。「個人としては、開幕からしっかりチームの力になれるように頑張りたいですし、チームとしても2年連続で優勝の目の前まで来て、そこで勝ちきれなかった」と悲願達成へむけ、さらなる貢献を誓った。