F1のRBに所属する角田裕毅(24)が、親チームのレッドブル昇格へ〝最終候補〟となったことが明らかになった。
1日(日本時間2日)に行われたカタール・グランプリ(GP)決勝で、角田はチームのマシン調整が全くうまくいかなかった影響で13位に終わった。ただ、レッドブルの来季シートの座を争う同僚のリアム・ローソンは14位、そしてセルジオ・ペレス(レッドブル)とフランコ・コラピント(ウィリアムズ)はリタイアとなり、昇格候補では〝最上位〟の結果を得た。
こうした状況を受けて、昇格争いに大きな動きが出てきた。メキシコメディア「デイリージャン」などが一斉に報じた。
レース後、レッドブルの人事権を握るクリスチャン・ホーナー代表が報道陣の前でペレスについて「〝結論〟を出して、彼が何をするかは最終的には彼の決断になるだろう」と〝辞任勧告〟。これまでペレスの最大の擁護者であったホーナー代表がついに翻意したことで、ドライバーの交代は決定的となった。
そして、レッドブルでアドバイザーを務める重鎮ヘルムート・マルコ博士が、配信大手「ビアプレー」で人事についてさらに突っ込んだ発言。RBの角田とローソンのどちらかが後任候補になるのかという直球質問に対して「私はそうだと思う」と断言。ペレスに加えてコラピントら外部から獲得の線も消えて、いよいよ二者択一の状況になった。
マルコ博士は「アブダビGP後(8日決勝)に会議があり、すべての重要事項が、すべての株主と協議される」と以前からの方針を重ねて強調。ライバルのローソンに対して角田は常に上位の成績を収めてきている。いよいよ昇格の時が近づいてきたのか注目が集まる。