国民民主党は2日の衆院代表質問で玉木雄一郎代表ではなく、浅野哲青年局長を登壇させた。
代表質問は党代表や幹事長が立つのが通例となっている。そんななかで登壇した浅野氏は、能登半島地震や自公と協議を進める「年収103万円の壁」の引き上げに関して質問した。
「年収の壁が障壁になって極めて多くの労働意欲を阻害し、年収を抑制しているのは明白。『103万円の壁』は最低賃金の上昇率などを勘案し178万円に引き上げるべきだ」と迫った。
これに石破首相は「今般の経済対策で自民、公明、国民民主の3党間での合意を踏まえ、いわゆる『103万円の壁』は『税制改革のなかで議論し、引き上げる』との記述を盛り込んだ。経済や税収への影響など専門的な観点も含めて、考えなければならない論点があると認識しており、各党の税制調査会でさらに議論をしてほしい」と答えた。
終了後、浅野氏は「答弁の内容としては新たな要素が表れたわけではなかったですけど、これまでの合意内容に従って3党で進めていきたいという総理の意思を確認できた内容でした」とコメントした。
一方、浅野氏の代表質問を衆院本会議場の席で見守った玉木氏。11月29日に国会内で行った会見で自身ではなく浅野氏が立つことに「長らく私が務めたが、組織として中堅若手の存在を世の中の人に知ってほしいと思っています。人材を育てていかないといけない」と説明していた。
自身の不倫問題をめぐって党の倫理委員会による調査中の玉木氏はこの日、BS日テレ「深層NEWS」(月~木曜午後6時58分)に生出演した際、結論が出る時期についての質問に対して「まな板の上の鯉ですから。いつかということも含め…正直、知りませんし、何か調査を受けている立場で、何かを言う立場でない」と語った。