F1アストンマーティンの〝ドラ息子〟ランス・ストロールが、またもや非難の的になっている。
1日(日本時間2日)に行われたカタール・グランプリ(GP)で、ストロールは1周目にウィリアムズのアレックス・アルボンに追突。ストロールはその後に10秒のペナルティーが科され、消化後に結局リタイアを選択した。被害者のアルボンはなんとか完走したが、ダメージが影響して15位に沈んだ。
今季はここまで何度も凡ミスやトラブルを繰り返して、オーナーである父・ローレンス氏の威光をかさに着た尊大な態度から〝ドラ息子〟と揶揄(やゆ)されるストロール。またまた起きた素人レベルの事故に対して、普段は温厚で人格者と評判のアルボンがついにブチ切れた。
米メディア「エッセンシャリースポーツ」などは、レース後のアルボンのコメントを報道。放送禁止用語などを交えて怒りをぶちまけた上で「ヤツがやると分かっていた」と強く非難した。
同メディアは「この発言は、その瞬間のフラストレーションだけでなく、ストロールの運転に対する高まる感情を捉えていた。ストロールの運転は不注意で、コストが高く、今シーズンは頻繁に混乱を引き起こしていた」と指摘。アルボンの怒り様を強調した。
そして「ウィリアムズにとって、このクラッシュは単にコース上でのフラストレーションのたまる瞬間以上のものだった。すでに厳しいシーズンに、さらなる大打撃を与えたのだ。修理費は山積みで、リソースはひっ迫しており、事故が起きるたびに予算上限時代に生き残るため奮闘しているチームにさらなる負担がかかる」と、ストロールがウィリアムズのチーム運営を窮地に追い込んだと批判した。
F1界で四面楚歌のストロール。来季以降の契約は本人が望む限り安泰だが、安全面を考慮すれば外部から更迭の機運が高まるかもしれない。