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【西武】守護神アブレイユが自由契約、平良は先発熱望で深刻なブルペン問題

東スポWEB 2024年12月3日 14時0分

西武のブルペン問題がにわかにクローズアップされてきた。日本野球機構(NPB)が2日、来季2025年シーズンの契約保留選手名簿を公示。西武ではアルバート・アブレイユ投手(29)が同名簿から外れ、自由契約選手となった。

今後は西武を含めた全球団との交渉が可能。本人がドミニカ・ウインターリーグに参加していることに加え、シーズン中から熱心にMLB球団がスカウト活動をしていた背景もあり、アブレイユ自身の希望はメジャー復帰にあるようだ。

今季、加入1年目のアブレイユは守護神としてチーム最多の52試合に登板し、2勝5敗28セーブ11ホールド、防御率2・39の成績をマークした。絶対的な安心感はなかったものの、セーブ数は楽天・則本の32セーブに次ぐリーグ2位だった。

借金42を背負った歴史的最下位から浮上するための最大懸案はチーム打率2割1分2厘、350得点(いずれも12球団ワースト)という貧打の底上げだが、投手陣にも課題はある。

先発防御率2・85が優勝したソフトバンク(2・50)に次ぐリーグ2位なのに対し、救援防御率3・43は12球団ワースト。ここから守護神のアブレイユが抜け、8月以降からセットアッパーとして〝スペシャリスト〟の威厳を見せた平良も「個人的には先発の方がチームに貢献できると思っている。チームにもそう言っていきます」と来季の先発復帰を熱望している状況がある。

球団は先日、前マーリンズの156キロ右腕・エマニュエル・ラミレス投手(30)の獲得を発表したが、チームにフィットするかどうかは全くの未知数だ。今のところ、投打に計算のできる戦力の上積みが全くないライオンズ。来季はクリーンアップの形だけでなく「勝利の方程式」もまるで見えてこない。

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