卓球女子団体でパリ五輪銀メダルの張本美和(16=木下グループ)が〝頂点取り〟への思いを明かした。
11月下旬に今年最後の国際大会を終えた張本は、3日に東京・神田明神で行われた「N―NOSEがん種拡大イベント」に出席。初出場のパリ五輪だけでなく、10月のアジア選手権団体戦では中国を破って金メダルを獲得するなど、激動の1年間を「たくさんの大会に出場したけど、病気やケガはあまりなく、本当に一度体調崩したぐらい健康に1年過ごして、たくさんの大会に出られたのですごい良かった」と振り返った。
一昨年3月時点の世界ランキングは600位台だったが、右肩上がりの成長劇でパリ五輪の切符を奪取。「出場できるとは思ってなかったので、選んでいただけたことはすごいうれしかった」と声を弾ませる一方で、銀メダルという結果には満足していない。
今年の漢字を「銀」と記した上で「銀の右(艮)を隠した(金)色のメダルが欲しい思いはあるので、もっといい色のメダルを取れるように頑張りたい。ロサンゼルス五輪のメダルの色はまだそこまで考えていないけど、もちろん金メダルがいい。(パリ五輪で)やっぱり銀メダルをかけていただいた時に、隣にいる(中国選手の)もっと輝いた色のメダルが欲しいと思った。それに向けて来年、そしてロサンゼルス五輪まで頑張りたい」と力を込めた。
現在は「新しい技術は試合中にあまり練習する時間がないので、その分今はちょっと試している」と来年以降に向けて試行錯誤の段階。さらなるレベルアップへ、張本の目は前だけを見つめている。