10年目のブレークで大幅昇給を勝ち取った。左の中継ぎとして、今季53試合に登板した広島・塹江敦哉投手(27)が3日、広島市内で契約を更改し、1900万円増の推定4000万円で更改した。
投球時のリリースポイントを昨季までの上手から、サイドに変更して迎えた今季は、フォーム改造の成果もあり、ブルペン陣に定着。中盤以降は、接戦、逃げ切りなどあらゆる展開のなかでも、新井貴浩監督(47)の起用に応え、2勝、16ホールド、防御率1・57の好成績。「50試合以上の登板をすごく高く評価して頂きました」と表情を崩した。
来季はさらに奪三振率の向上と、登板数増を公約に掲げ「今のままでいいやという考えは全くないので。何試合でも投げられる準備というか、どこでも出てくるなみたいになれれば自分のキャリアとしてもいい」と今季のリーグ最多登板投手で、最優秀中継ぎ賞を獲得した阪神・桐敷拓馬(25)を目標に70試合をメドにさらなるフル回転を見据えていた。