阪神と来季の支配下契約を結んだ前DeNAを楠本泰史外野手(29)が、3日に兵庫・西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。年俸1800万円で、背番号は55。「小さいころから何度も甲子園に足を運んでいましたし、本当に大好きな球団でしたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。金本さんのホームラン、赤星さんの盗塁に心を踊らされていた少年だったので、こういうところでプレーしたいという思いがありました」。
大阪・吹田市出身で、埼玉・花咲徳栄高から東北福祉大を経て2017年ドラフト8位でDeNAに入団。22年には自己タイの94試合で打率2割5分2厘を記録したが、今季は18試合の出場に留まり、今オフに戦力外となっていた。新天地で迎える来季に向けて「バッティングを売りにプロの世界に入りましたし、そこで負けないようにやってきたので。まずはバッティングで勝負したいです」と意気込んだ。
タイガース入団が決まり、大学時代の先輩・長坂、後輩・中野とも連絡を取り合ったといい、「『また同じユニホームでプレーすることがうれしい』と言ってくれました。(中野には)その後に、わからないことがあれば全部聞かせてもらうからよろしくねと伝えました」と明かした。
DeNA時代はクリーンアップを務めたこともあり、阪神にとって手薄な左打ちの代打としても期待される。同席した嶌村本部長も「当球団にないものをもっているということを鑑みて、優勝に向けたピースとして頑張っていただきたい」と期待を込めていた。(金額は推定)