ヘンリー王子とメーガン妃の新ドキュメンタリー「ハリー:失われた王子」は現地時間3日午後8時からドイツ国内のみで放送されるが、夫妻の「エリート主義」を暴露する内容であることが分かった。英紙エクスプレスが3日に伝えた。
ドイツの放送局ZDF制作の新しいドキュメンタリーでは、2020年に王室の上級メンバーとしての生活を離れ、海を渡って米モンテシトに移住して以来、ヘンリー王子とメーガン妃は、新たな「エリート」生活のための資金を稼ぐために、以前の王室の称号を「売り渡した」と非難されている。さらにサセックス公爵と公爵夫人の称号をいまだに使い続けているとして、その行動を批判されている。夫妻はまた、今年のコロンビア訪問を含め「偽王室ツアー」と呼ばれる海外訪問を偽善的だと非難されている。
番組では記者のラッセル・マイヤーズ氏が「ナイジェリアやコロンビアのような、大きな社会経済的問題を抱え、これらの国々には世界で最も貧しい地域がいくつかあるのに、何万ポンドもするデザイナーブランドの服を着て現れるのは、本当に正しいメッセージとは言えません」と厳しく指摘している。
ポッドキャスト「ザ・ロイヤル・レポート」のジャック・ロイストン氏は、故エリザベス女王が認めなかった王室への半分は参加、半分は参加しないといういわゆる「パートタイマー制」について「ヘンリー王子とメーガン妃がハリウッドで名声と引き換えに大金を稼いでいる一方で、女王のために働くことで名声を高めている状況であれば、彼らは世界舞台で、お金を払えば利用できる王室の現役メンバーとして自分たちをアピールできる」と分析している。
同氏はさらに「これは君主制の廃止を求めるための大きな妥協だ。彼らは決して君主制をプラットフォームとして利用すべきではない」と断言した。ヘンリー王子夫妻にとってはまたもや手痛いドキュメンタリーとなりそうだ。