ソフトバンク・尾形崇斗投手(25)が3日、みずほペイペイドームで練習を行い、走り込みなどで精力的に動いた。今季は12試合に登板して2勝0敗、防御率2・31と飛躍のきっかけを作ったが、本人は現状に満足していない。「いろいろ変えていきたいところがある」と〝変化球改良計画〟を明かした。
倉野投手コーチと話し合い、落ちる球、スプリットの精度を上げていくことをひとつの課題とした。それに加えて「カーブも球速を上げていきたいし、チェンジアップの改良もしていきたい。今日は有原さんにツーシームの握り方を聞いて、ちょっと試してみたいとかもある。どれがものになるかわからないですけど、練習していくのはすごくいいことかな」と、やりたいことであふれている状況だ。
特に新球種となるツーシームには理想像がある。「沈むやつではなく、食い込んでいくようなツーシームを投げたい。大谷さんとかダルビッシュさんとかが投げるツーシームも沈まない。沈むと距離が取れるのでコンタクトしやすいんですけど、向かってくるような早い球が日本にはなかなかいないと甲斐さんが言っていた」と鷹の正捕手から話を聞き、目指す姿を明確にした。
そこでアドバイスを求めたのが、今季最多勝を獲得した鷹のエース・有原だ。ツーシームを武器とする右腕に尾形は「お手本のような人がいるので、今日も握り方を聞いた」と積極的に教えを請うた。
常に進化を続ける7年目右腕。改良を遂げ、来季どんな姿になっているのか、注目が集まる。