鈴木宗男参院議員が3日、自身のブログを更新し立憲民主党の辻元清美代表代行の〝ふてほど〟発言にクギをさした。
石破茂首相は前日(2日)の衆院本会議で立憲・野田佳彦代表から企業・団体献金の禁止を求められると「企業・団体献金自体が不適切だとは考えていない」と答弁。この日の参院本会議で辻元氏は、そのやり取りで石破首相が「何かムッとして答弁されていたように見えるんです」と指摘。さらに「ムッとして答える。これこそですね、『ふてほど』『不適切にもほどがある』んじゃないですか。きょうは総理、ぜひさわやかにお答えいただきたい」と前日発表された新語・流行語年間大賞の「ふてほど」(ドラマ「不適切にもほどがある!」の略称)を用い「5000万円とか何千万円とか企業が自民党に1社が寄付している。これが国民の不信を抱いているんです」と改めて企業・団体献金の禁止を求めた。
ニュースでは辻元氏の「ふてほど」発言が大きく取り上げられたが、宗男氏は「企業献金を止めようというなら、『立憲民主党も大企業の労働組合からの献金を止めるから自民党も企業献金廃止をしていこう』というのが筋ではないか」と辻元氏の追及を疑問視する。
立憲や国民には労組から支援を受ける組織内議員が存在する。労組による直接寄付は企業・団体献金とみなされるが、関連政治団体を通じて寄付させた場合は企業・団体献金とみなされず、これが〝抜け道〟ではないかと指摘する声もある。
宗男氏は「自分たちの財布はそのままで、他人の財布には手を突っ込むというのは公平ではない」とバッサリ。〝ふてほど〟発言をした辻元氏は〝抜け道〟について問われたらどう答えるのだろうか…。