石破茂首相は3日の衆院本会議で、野党側から国際会議における「外交マナー」について厳しく追及された。
先月、ペルーで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席した石破首相は、渋滞に巻き込まれて各国首脳との集合写真の撮影を欠席した。外交マナーをめぐっては、あいさつに座ったまま応じたり、各国首脳が歓談するなか自分の席でスマートフォンを操作する姿が報じられるなどSNSを中心に批判を浴びていた。
質問に立った立憲民主党の小川淳也幹事長は石破首相に対し「総理にはお疲れもあったのでしょうか、先のAPECにおいて、席上スマートフォン操作、海外首脳のあいさつに着座で対応、首脳陣の集合写真に遅れて間に合わないなど、一部外交儀礼上、批判の声が上がっています」と質問した。
これに石破首相は「私自身、足らざる部分が多々ございました。謙虚に真摯に受け止めたうえで、改善に努めなければならない、痛感しているところであります」と反省の弁を述べた。
今回、石破首相の外交マナーの悪さが露呈したことには、おひざ元の自民党内からも「わが党の総理総裁では、いままで見たことがないことだった。『大丈夫か』とビックリしましたよ」と声が上がっていた。