歌舞伎俳優の市川團十郎(46)が3日、都内で行われた写真家の篠山紀信さんのお別れ会「篠山紀信先生を偲ぶ会」に出席した。
1月4日に83歳で亡くなった篠山さんを偲ぶ同会には、親交のあった著名人や関係者ら約400人が集まった。会場には篠山さんの若かりし頃の写真や手がけた写真集、表紙を飾った雑誌、愛用していた8×10のカメラなどが展示された。
市川はスピーチで篠山さんとの思い出を振り返った。2人が初めて出会ったのは市川が17歳の時だ。「17歳の私って、結構わんぱくだったんですけど、一番気になったのは、(篠山さんの)髪型。『この髪型、本物なのかしら?』と思いまして、ちょっと引っ張ってみようと思ったらね……先生いつもは怒らないんですよ。でも、すごく怒りまして。『やめろ!』って」と苦笑い。その後時間をおいて再度挑戦して、再び叱られたことも明かし「どうもすみませんでした」と謝罪した。
亡くなった1月4日のことを「まだ信じられないところがございます」と話すと「ですが、先生は我々の中ではずっと生き続けます。(中略)先生、寂しいですよ。本当に。ありがとうございました」と別れを告げた。
同会には他にも、歌舞伎役者の松本白鸚、中村勘九郎、中村七之助、デザイナーのコシノジュンコ、俳優の真琴つばさ、真矢ミキ、西田ひかる、劇作家の野田秀樹、長塚圭史などが出席した。