ボートレース三国のGⅠ「開設71周年記念 北陸艇王決戦」は3日、優勝戦が行われ2号艇の地元・下出卓矢(38=福井)が差し切って1着。2回目のGⅠV、地元GⅠ初Vを飾った。
スリットは4カドから強気に仕掛けた金子拓矢がF。1号艇の上野真之介が1Mでやや横に流れた内側を下出が冷静に差して抜け出した
一撃仕様の豪快なレースが持ち味だが、相棒63号機は序盤から出足、伸びとバランス良くパワーを発揮。2019年10月の平和島65周年記念に続き「差し」でGⅠタイトルを手にした。「ここ数年は伸びもある出足を意識して調整していた。優勝戦はペラ調整と整備もして出足やグリップ感がすごく良かった」と調整の引き出しを増やしたことが結果につながった。
今回のVで来年3月の若松SGクラシックの権利を獲得。2020年7月の鳴門オーシャンカップ以来4年8か月ぶりのSG出場。「しばらくSGに出れていなかったのでうれしい。今までは参加しただけで終わったけど、ペラ調整のレベルを上げて今度はしっかり戦えるようにしたい」。剛柔自在な攻めを身に着けた下出が、ひと皮むけた走りを大舞台で披露する。