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西内まりや ドン底から這い上がったオンナの境地「だからこそ届けられるメッセージがある」

東スポWEB 2024年12月4日 4時4分

女優でモデルの西内まりや(30)がダブル主演ドラマ「殺せなかった妻」(UniReel、12月中に配信予定、全55話)で初めて縦型ショートドラマに挑戦する。今回、この役を引き受けたのも、自身の心境の変化と重なり合う部分があったからだという。さまざまな葛藤を経て至った西内の現在地とは――。

今作は、財閥令嬢である蘭(西内)と結婚し、ビジネスで手腕を発揮する良き夫・明(笠松将)が実は不倫を繰り返し、金と権力に溺れた挙げ句妻の殺害を企てるという物語だ。近年、世界で急速に市場を広げる1話60~120秒のショートドラマとしてアプリ「UniReel(ユニリール)」で配信される。

映像作品としてはネットフリックス「全裸監督シーズン2」(2021年)以来となる西内にとってショートドラマは初めて。しかも従来の横型ドラマではなく、縦型というのも初めてだった。スマホでの視聴を前提としているため、よりカメラが近かったという。

「表情がダイレクトに伝わるんですよ。しかもショートドラマなので撮影のスピード感も違うし、その分緊張感のある現場でした。カメラが近いので毛穴まで見えているかも(笑い)」

同アプリは11月にローンチされたばかりで、今回のドラマは第2弾。制作スタッフも新しいチャレンジだったが、それが西内がオファーを受けた理由でもある。

「表に出る仕事なのでいろいろなことを言われますし、これまで生きる希望を持てなくなった時もありました。でも、今年に入って心境に変化があったんです。自分が信念を持って、恥じない生き方をしていればいいんだ、と。生まれ変わった感覚がある。そんなタイミングで今回のドラマのオファーがあったので、自分にとっても新しいチャレンジだし、ご縁を感じました」

西内は中学2年のときに雑誌「ニコラ」の専属モデルとして芸能活動を開始。以来、モデルや女優、歌手として幅広く活躍してきた。その一方、男性との熱愛やさまざまなスキャンダルを報じられたこともある。いろいろなニュースが飛び交う中、「情報過多で疲れちゃって、iphoneを見なかった時期もある」と話す。人にも裏切られ、「しばらく人間不信になった」ことも…。だが、自身と向き合い、自然体の自分を受け入れられるようになった今では「とっても前向きに、元気になりました」。

恋愛観もそうだ。「結婚を幸せのゴールだと思っていない」としながらも「ありのままの自分を受け入れ、自分自身を大切にすれば、周りも大切にするでしょうし、そういう方はステキだな」と明かした。

蘭は夫に不倫され、何度も殺されそうになりながらも死なない。そんな役柄と自身を重ね合わせる。

「私も何度も人を信じることをあきらめそうになったし、何度も打たれてきた。でも殺せませんよ、と。はいあがる強さがありますよ、と。だからこそ届けられるメッセージがあると思います」

ちなみに、不倫をする男性については「サイテーです! これはドラマのセリフにもありますが、サイテーな男だと思います!」と笑った。

前向きになった今、新たな目標もある。

「映像作品を作りたいと考えています。自分の会社もあるので、心に寄り添うような企画を計画しています」

西内の挑戦は始まったばかりだ。

☆にしうち・まりや 1993年12月24日生まれ。福岡県出身。2006年に芸能事務所にスカウトされ、翌年に雑誌「ニコラ」の専属モデルとして活動開始。08年にドラマ「正義の味方」で女優デビュー。11年のドラマ「スイッチガール」で初主演を果たした。14年発売のシングル「LOVE EVOLUTION」で歌手デビューし、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。18年に所属事務所を退所後は個人で活動している。

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