3日に発表された「タレントCM起用社数ランキング」(ニホンモニター)で、女優の川口春奈(29)が昨年に続いて1位に輝き、2連覇を達成した。昨年は〝ダサダサCM騒ぎ〟があったが、それもプラスに転換し、「絶対女王」になったことを印象づけた。
このランキングでは毎年、タレントが出演しているテレビCMのスポンサー企業数を順位付けしている。
川口は24社で味の素、エネオス、カルビー、サントリー、ソフトバンク、森永乳業、ライオンなど食品メーカーを中心に有名企業のCMに出演した。俳優の賀来賢人(35)が2位で18社、女優の芦田愛菜(20)が3位で16社。昨年のランキングでも川口が1位で21社、芦田が2位で16社、女優の今田美桜(27)が3位で15社だった。
川口は昨年比3社増で、かつ2年連続で2位以下を大きく引き離した形だ。
川口のCM出演では、昨年4月から放送された小型モーターのメーカーのニデック(京都市)のCMが話題になった。1973年に設立された日本電産が昨年4月、ニデックに社名変更したのに合わせて制作されたCM。川口は白いつなぎを着て、往年のヒット曲「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」(1975年)の替え歌で「ニデック~」などと歌った。普段はかわいらしい人気女優が濃いめのメークで昭和の楽曲を歌ったためか、SNS上では「ダサい」などという意見が多く寄せられた。広告代理店関係者の話。
「古さを感じさせる演出を取り入れたのは当然、狙ったものでした。すべては視聴者に社名を覚えてもらうため。一部視聴者からは『ダサい』などと言われてしまいましたが、社名の訴求効果は高かったと業界で評価されたんです」
川口の今年の24社、昨年の21社にはそれぞれニデックが含まれる。ニホンモニターは3日の発表で、川口のニデックのCM出演を「一般にはあまり馴染みのない企業の顔となり認知度向上に貢献」と評した。川口は有名、無名を問わずさまざまな企業の看板を背負っているわけだ。
川口のクリーンなイメージも各スポンサー企業から好感された。
「スキャンダルを報じられて世間を騒がすタレントではない。コンプライアンスに厳しいとされるサントリーのCMに出演しているのも納得です」(テレビ局関係者)
〝絶対女王〟は来年もその座を維持できるか。