女子プロレス「マリーゴールド」のワールド王座を保持するSareee(28)が、自身への誹謗中傷に毅然とした態度を示した。
この3~4日、SareeeのDMには批判的なメッセージが大量に届いている。中には「選手を辞めろ」「人殺しする気か」という過激な内容もあったという。原因は必殺技の裏投げだ。
当初、11月14日後楽園大会で高橋奈七永とのV2戦が行われる予定だったが、同2日札幌大会の前哨戦で裏投げをくらった高橋が首を負傷。「脊柱起立筋損傷」で全治3週間と診断され、タイトル戦は今月13日の東京・新宿フェイス大会に延期となった。
ここからSNS上を中心に〝裏投げ論争〟が勃発。米WWE所属の戸澤陽も自身のX(旧ツイッター)に「裏投げが問題じゃなくて、受け身が下手問題なんですよ」と投稿する事態になっている。だが、当事者2人にとって試合以外のことが話題になるのは本意ではない。
Sareeeは「結果的にケガをさせてしまったことは申し訳ないですが、私はケガをさせようと思ってやったわけじゃない。もちろん、私にとって大切な技なので、裏投げは今後も使っていきます」ときっぱり。「ファンの方にも選手にも心配をかけてしまって…本当にすみません。でも、私は大丈夫です。これからも強い気持ちでリングで魅せていきますから」と決意を示した。
一方でうれしい声も届いた。「東京スポーツ新聞社制定2024プロレス大賞supported byにしたんクリニック」の特別選考委員を務める〝鉄人〟小橋建太が、女子プロレス大賞有力候補の一人として名前を挙げてくれたのだ。
Sareeeは「めちゃくちゃうれしいです。見ててくださったんですね。でも今は賞とか関係なく、信じるプロレスを突き進むだけです」。泰然自若でわが道を行く。