石破茂首相のイメチェンが永田町で話題になっている。衆院選で少数与党となって、激務と気苦労が重なり、顔色も悪かったが、すっかり清潔感が出て、若返ったのだ。黒々とした髪の毛への変化には夫人のアドバイスがあるといわれている。内閣支持率も下げ止まり、史上最短政権とまでいわれた石破首相の逆襲劇が始まるのか。
石破首相は2日朝、都内のホテルニューオータニ内にあるヘアサロンで散髪した。その後、官邸内に入る姿がとらえられていたが、それまでの白髪交じりだった髪と伸びきった眉毛が整い、黒色にカラーリングしたのか髪と眉はすっかりツヤが出た。本会議中の居眠りや疲れ切った姿に健康不安を心配されていたが、イメチェン効果で、血色もずいぶんと良くなったようだ。
永田町関係者は「石破首相は見たままの自分を見てほしいタイプで、基本的に気を使わないが、佳子夫人からは目元がこわくならないようにダテメガネをかけるように言いつけられ、律義に守っています。今回も自分で進んでやるとは思えず、夫人のアドバイスがあったのでは」と指摘する。
2日からは所信表明演説に対する代表質問が行われていた。3日の午前6時から予定していた勉強会にこそ遅刻したことで、心配の声も漏れたが、本会議では待ち時間に精力的に答弁書を読み込み、野党のヤジにはにらみつけるなど、健康不安説も払拭している。
あまりに見た目が変わったことで、増毛説まで飛び出したが、頭頂部の寂しさは従来通りで変わりはなく、セットを変えたようだ。
衆院選後は党内で旧安倍派の議員を中心に「責任を取れ」と石破おろしの動きがあれば、外遊での不作法な振る舞いもメディアからたたかれ、支持率も下がる一方だった。「弱り目にたたり目だった石破首相だが、立て直しに愚直な姿に同情も集まったのか、今月のTBSの世論調査では支持率が3ポイント上昇し、40%台に戻った。世間の評価を気にするので、下げ止まったと気をよくしているのではないか」(同)
石破政権は来年の参院選までもたないとの見方が大勢だった。「来年は都議選もあって、そのまま参院選になだれ込む。よほどの状況にならない限りは石破首相で突っ込むことになるのでは。党内でも石破首相の足をいつまでも引っ張っているわけにはいかなくなり、団結していく」(同)
石破首相は総裁選出後に作成された自民党ポスターを巡っても目がパッチリで、ブラウン交じりのフサフサの髪形に「加工し過ぎ!」と話題になったが、今回のリアルなイメチェンはネット上でもおおむね好反応だ。ある意味、CG以上のデキともいえ、今後の反転攻勢に向け、好印象を維持するためにもメンテナンスが大事になってくる。