ドジャースの大谷翔平投手(30)の後払い契約が連日話題を呼んでいる。米スポーツサイト「ドジャーネイション」は3日(日本時間4日)に「大谷翔平の歴史的な『繰り延べ契約』はドジャースのお金の使い方にどんな影響を与えているか?」と題して検証した。
同サイトの公式ユーチューブにUSAトゥデー紙のボブ・ナイチンゲール記者がゲスト出演した回をまとめたものだ。同記者は「ドジャースはお金を稼ぎ、それを使ってもいる」と大谷による利益をヤンキースの故ジョージ・スタインブレナー・オーナーのように選手や施設に投資していると説明するとこう続けた。
「大谷の契約は本当に信じられない話だった。私はいまだにエンゼルスがその契約にマッチしなかったことに驚いているよ。200万ドル(約3億円)の年俸と毎年6800万ドル(約102億円)の繰り延べで、実際のドジャースの負担は年間4300万ドル(約64億3000万円)ほど。チケット販売だけでなく、プロモーション、スポンサーシップ、日本からのツアーなどで、ドジャースはそれ以上の利益を上げている」。エンゼルスが再契約しなかったことが今でも信じられないという。
その上で「(ヤンキースの)アーロン・ジャッジも(FAの)フアン・ソトもチケットをいくらか売れるが、大谷のようにチケットを売る人間はいない。大谷はそうやってフィールド外で6500万ドル(約97億2000万円)稼いでいる。次に稼いでいる人で6とか800万ドル(約9億~約12億円)。スポンサーシップなどの面で、野球界にこれほど大きな影響を与えた人はいない。ベーブ・ルースのような存在かもしれない」と強調した。
「大谷はエンゼルスに年間2500万ドル(約37億円)ほど生み出していたから、少なくともその倍の5000万ドル(約74億円)は手堅いだろう。だからドジャー・スタジアムのチケットは高騰しているし、チームは1億ドル(約150億円)をかけてホームとビジターのクラブハウスを改装している」。観客席も改修していると報じられている。
大谷の繰り延べ契約はドジャースにワールドシリーズ制覇だけではなく、多くをもたらした。