【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】
11月25日第1試合 東2局0本場=二階堂瑠美(風)、竹内元太(フ)、伊達朱里紗(格)、瑞原明奈(P)
KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。今季新加入の元太選手はこのコラムを書いている時点で200ポイント以上プラスしており、好調フェニックスの原動力となっています。試合中は気合十分でツモにも力が入っているのですが、終わると本当に明るく、天真らんまんな少年みたいな人です。そして何よりめちゃくちゃ身長が高い! ギャップが魅力の元太選手はこの日も意外な選択からトップをつかみ取りました。
跳満をアガって迎えた東場の親番の5巡目、ダブ東をトイツで持っていたところ、瑠美選手から東が切られます。
すでにターツは足りていて、カン8筒を払いながらトイトイを見てもいいし、西を重ねてもいい。赤5筒や赤5索の受け入れもありますし、ダブ東のみの2900点で連荘してもいい。多くの選手がポンしそうですが、ここは鳴かずという選択をしました。
元太選手は攻撃と守備のバランスをすごく取る選手です。鳴いても現状では2900点にしかならないこと、しかも手牌を短くして残る牌はタンヤオ牌と孤立したドラの西と守備の面では心もとなく、リャンメンも1つしかないため決してアガりやすい手牌でもありません。東1局で大きなリードを築きましたし、もう1牌を引いてから決めようという感じで鳴かなかったのだと思います。
スルーした直後に9筒を重ねて七対子一向聴となり、リャンメンを払って縦の手に向かいます。東を自力で引いてアンコにしますが、ドラの先切りが代名詞の元太選手が切らずに残した西も重なり、3萬単騎で七対子テンパイ。これをツモって4000オールとし、東2局ながらトップを大きく引き寄せました。大きなリードを持ったまま試合を進め、逃げ切りました。
実はまだ元太選手とは一度も同卓したことがありません。卓についたらどんな感じなのか、楽しみです。