ワールドシリーズ(WS)連覇を目指すドジャースへの風当たりが強まっている。
昨オフには大谷翔平投手(30)と7年総額10億ドル(約1015億円=当時)とメガ契約を結び、そのうちの97%を10年後の2034年からの後払いとした。毎年の補強資金を手元に置けるとあって、この契約に対しては当時から大きな賛否が巻き起こっていた。そして大谷は期待を上回る大活躍を見せ、チームは4年ぶりにWSで優勝。地元のロサンゼルスは歓喜に沸いた。
今オフはサイ・ヤング賞に2度輝いたブレーク・スネル投手(32)を獲得。契約は5年1億8000万ドル(274億8000万円)だが、6200万ドル(約93億6000万円)が大谷と同様に後払いの方式となっているという。こうした状況に、他のMLB29球団のファンや米メディアからは「格差が拡大する」「カネ持ちばかり強くなる」といった批判が一気に広がった。
しかし、補強によって大きな戦力を得るチームメートの受け止めは全く異なる。3日(日本時間4日)のポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演したマックス・マンシー内野手(34)は「他のみんなは泣けばいい。僕はうれしい。2つめのワールドシリーズ・リングを手に入れたし、3つめも4つめも欲しい。我々が勝ち続ければ僕はうれしいし、そうした選手たちを獲得すればチャンスがもっと広がる」と一蹴した。
どれだけ補強しても優勝できる確証は得られないが、プレーヤー側からすれば目指すのは頂点のみ。外野の声にはどこ吹く風だった。