吉本新喜劇・座長の吉田裕が4日、大阪市内で行われたピン芸人日本一を決める「R―1グランプリ2025」大阪1回戦に出場した。
R―1は、昨年の出場条件の中にあった「プロは芸歴10年以内、アマは大会への参加が10回目以内である者に限定」という出場資格の制限が撤廃された。
この日、普段は吉本新喜劇で芝居を披露している吉田が小学3年生の担任に扮し、2分のフリップ芸を披露。見事なオチがつくと、感嘆の声と共に大きな拍手が巻き起こった。
久しぶりの賞レースだという吉田は「えげつない空気に『うわ。逃げたい』と思いましたけど、挑戦してみんと分からないことなので、受けてよかった。手ごたえとしては、思いっきり自分のパワーを出したと思う。結果はそれについてくるんじゃないかな」と手応えを口にした。
今回、出場を決めたのも、出場資格の制限が撤廃されたからだけではない。
「賞レースに出る緊張感とかを感じときたい。普段ネタを作ったり、自分を追い込むことはないので、やっていった方がいいかな」
吉田と言えば「第3回吉本新喜劇総選挙」の際、清水けんじに「負けたら座長を降りる」と約束させられた。結果、清水が6位、吉田が8位と負けたことから、今月24日から清水が座長となっての1週間公演を開催。
さらに、新喜劇のテレビ収録(MBS)で視聴率が、吉田の歴代最高視聴率を上回ったら本当に座長を降格してもらうと約束させられていた。
「清水さんに負けて新しい道を模索してるワケじゃないってことは強く訴えたい。新喜劇は辞めませんから」
R―1の目標を聞かれると「いつも準々決勝止まりで終わっているので、優勝です」と堂々宣言。続けて「新喜劇20年やらしていただいてるんで、新喜劇のみなさんと宴会をやりたい。座長ですから、いろんな景品用意して、優勝賞金500万円全部使って。そしたらみんな応援してくれるでしょ」と笑わせていた。