大阪維新の会・杉江友介幹事長は4日、党本部で行われた「大阪維新の会囲み会見」で、同党に所属する大阪・岸和田市の永野耕平市長に離党勧告を行うことを明かした。
杉江幹事長は「今日(4日)、夕方から綱紀委員会を開催しまして、(大阪・岸和田市)永野耕平市長の件に関しまして議論しました。委員の方から『除名を含めて厳しい対応をしていくべきだ』という協議がなされた」と切り出した。
永野市長は、女性に対し繰り返し性的関係を求め、女性はPTSDを発症。休職に追い込まれたと訴え民事裁判を起こし、このほど永野市長が解決金500万円を支払って和解していた。
この件に関して会見や議会で繰り返し説明責任を果たすよう促されてきたが、永野市長は一貫して「自分に非があると思っていない。裁判の内容は言わない」と回答していた。
この日の綱紀委員会で、永野市長に対し同党で2番目に重い処分である「離党勧告」を行い、8日までに永野市長に非がないと判断できる説明がなされない場合、最も厳しい「除名」処分を行う。
永野市長は3日に一身上の都合として「離党願」を既に事務局に提出しており、事務局預かりとなっている。同党は永野市長に対し、綱紀委員会への出席を求めていたが、出席しなかった。
同会は永野市長から離党届と共に「出席しても、これまで以上に話せる内容はありません」とする書面は受け取ったが、本人から直接説明を受けていない。報道内容だけで判断することはできず「離党勧告」とし、提出された「離党願」は、まだ受理されていないと説明した。
杉江幹事長は「(報道されている女性の言い分が)内容として事実であれば、非常に問題。永野さんは、そういうことはしてないということがしっかりと証明をされれば一定の説明責任となる。市長だろうが、事実でないならば、事実ではない説明を果たすのは必要。どちらが事実なのか、正しいのかという中で、このまま放っておくこともできない」と語った。