柔道男子60キロ級でパリ五輪銅メダルの永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)が目指すのは〝達人〟の領域だ。
5日に都内で行われたグランドスラム東京大会(7~8日、東京体育館)の直前合宿に参加。パリ五輪後初の実戦を前に「あまり時間がない中で、なかなか難しいところもあったけど、今のところ順調に準備できている。国内である唯一の国際大会だし、五輪で本当たくさんの方々が注目してくれたので、たくさんの人に自分の柔道を間近で見てもらいたいなと思って出場を決めた」と抱負を述べた。
パリ五輪では惜しくも金メダルに届かなかった。「ロサンゼルス五輪に向けて挑戦する気持ち」と新たな一歩を踏み出したが、4年後は32歳で迎えることになる。「年齢も重ねてきて、体のキレだったりはもしかしたら衰えてくるかもしれないが、達人柔道を目指してやっていきたい」と明かした上で「気づいたら投げてるみたいな。今までは勢いというか、大技できれいに豪快に投げる柔道をしていたと思う。もちろんそういう柔道をするために細かいな技術を身につけて、スキを減らしていって決めるときに決める。いろいろ細かな技術を使いながら達人的な柔道ができたら」と展望を語った。
今大会は「自分がどうしていけばロサンゼルス五輪で金メダル取れるか、体の調子の部分やモチベーションの部分や技術の部分、自分の現状を確認する大会にしたい」と自己分析がテーマ。4年後へ、最高のスタートを切ることはできるか。