11月の大相撲九州場所で初優勝を果たした大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)に、英国からも〝熱視線〟が注がれている。
日本相撲協会は5日、公式サイトで2025年10月15日から19日までの5日間、英ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、20年ぶりに海外公演を行うことを発表した。ロンドンでの大相撲公演開催は1991年以来、34年ぶりとなる。
前回91年の公演に横綱として参加した八角理事長(元横綱北勝海)は「日本相撲協会が再びロンドンの舞台で伝統ある大相撲を披露できることを大変うれしく思います。本大会を通じて、日本の文化を世界に広めることに貢献したい」とコメントを発表。前日4日には現地ロンドンで記者会見も行った。
英国でも大相撲に対する注目度が高まっており、英メディア「インサイド・ザ・ゲームズ」は、先場所優勝の琴桜を特集。「琴桜は大相撲九州場所で初優勝を果たし、歴史に名を残した。27歳の大関は千秋楽の取組で(大関)豊昇龍を破り、大関5場所目で初優勝を飾った」と報じた。
祖父の元横綱琴桜も、同じ大関5場所目の27歳で初優勝を果たし、通算5度の賜杯を獲得した。同メディアは「今回の優勝は祖父で伝説の横綱、琴桜の偉業をほうふつとさせる。(孫の)琴桜も27歳で、大関として5場所目で初の優勝を果たした」と紹介し、サラブレッドの今後に大きな期待を寄せた。