F1のRBに所属する角田裕毅(24)が、今季最終戦のアブダビ・グランプリ(GP=8日決勝)を前に現地で取材対応し、注目される親チーム・レッドブルへの昇格へ向けて再び自信をみなぎらせた。
レッドブルへの昇格争いが最終局面を迎える中で、世界中のメディアが角田に注目。現地入りして報道陣に囲まれた角田は、昇格に関する質問を次々と浴びた。
英モータースポーツ専門メディア「モータースポーツウィーク」は、角田が昇格に向けて自信を見せている様子を報道。「今年の自分の実績を考えれば、チャンスを得られるはずだということは明らかだ」と角田は改めて昇格に自信を見せた。
「これは彼ら(レッドブル)次第だ。F1は最も政治的なスポーツの一つで、何が起きてもおかしくありません。ここでの最後のレースがかなり重要だと確信している。しかし、私にとっては、これまでのすべてのレースが非常に重要なレースだったと感じている。最初のレースでダニエル(リカルド)に勝てなかったら、僕は今ごろソファに座っている人間になっていただろうから」とこれまで同僚に打ち勝ってきた実績を強調し、自らが昇格にふさわしいと猛アピールを展開した。
そして「誰がその席を運転するのか見てみよう。ドライバーによっては驚くかもしれないが…分からない。ただ、たくさんの噂が流れていて、彼らがどう考えているかを予測するのは難しい」と複雑な心境ものぞかせた。
一方で、人事権を握るレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表からは、昇格に前向きとも受け取れる重大発言を得たことも明かした。
「クリスチャンに会って『君に注目しているよ』と言われたんだ。だから、必ずしも彼ら(レッドブル)によって(昇格が)完全にブロックされたとは思わないよ」と角田。これまでホーナー代表は角田の昇格に反対しているとされてきたが、ホーナー代表が〝翻意〟した可能性も角田を感じているようだ。
運命の一戦を前に、角田が世界中から脚光を浴びていることは間違いない。ホーナー代表の真意も含めて、大きな注目が集まる。