新日本プロレス5日宮崎大会の「ワールドタッグリーグ(WTL)」Aブロック最終公式戦で、大会3連覇中だった「毘沙門」こと後藤洋央紀(45)、YOSHI―HASHI(42)組がゲイブ・キッド(27)、SANADA(36)組に3敗目を喫し無念の敗退が決定した。
勝てば4年連続の優勝決定戦(8日、熊本)が決まる最終戦で悪夢が待っていた。得意の連係で試合の主導権を握った毘沙門はSANADAに必殺の合体技・消灯を決めたが、ゲイブのカットで3カウントは奪えない。ならばとゲイブに対し隠し狭間から後藤のミドルキックを発射。一歩も引かないゲイブのダブルラリアートで2人まとめてなぎ倒され、全員ダウンの状況に持ち込まれた。
ゲイブの粘りで回復の時間を与えられたSANADAに、YOSHI―HASHIはドラゴンスリーパーを狙われる。何とか脱出するも、シャイニングウィザードで劣勢に。さらにSANADAがレフェリーの目を引き付ける間に、ゲイブの急所蹴りを見舞われてしまった。
悶絶するYOSHI―HASHIはゲイブのパイルドライバーでマットに突き刺される。最後はSANADAのデッドフォールでついに力尽き、4連覇の夢を断たれてしまった。
優勝して来年1月4日東京ドーム大会でIWGPタッグ王座(現王者はグレート―O―カーン&HENARE)挑戦の青写真を明かしていた毘沙門だったが、その野望も砕かれた。後藤は「ここでの負けはとてつもなく重いな。これで来年の1月4日、5日、東京ドームの出場権もまた遠のいてしまったってわけか」と肩を落としながらも「だが! 俺の心は、よっちゃんも、毘沙門の心は少しも折れてないから。4連覇、かなわなかったかもしれないけど! 毘沙門としてWTL3連覇できたことを誇りに思いますよ」と最後は前を向いていた。